エンジニア2年目の年収相場統計データと「差がつき始める」構造

2026年8月23日 公開・キャリア査定AI編集部

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エンジニア2年目は、研修が終わって実務を一通り回せるようになり、「自分の年収は妥当なのか」が初めて気になり始める時期です。同期や同年代との差も見え始めます。

この記事では、公的統計に基づく2年目相当の年収相場を確認したうえで、なぜ2年目から差がつき始めるのかという構造と、年収を上げるための現実的な行動を整理します。

エンジニア2年目の年収相場: 統計では400万円水準

新卒入社なら2年目は23〜24歳、遅くとも25歳前後です。この年齢帯のエンジニアの相場を、本サイトの推定基準値で確認します。

エンジニアの年収相場(年齢別・本サイトの推定基準値・万円)

年齢年収相場(推定・万円)
22〜25歳400
26〜29歳490
30〜34歳560
35〜39歳640
40〜44歳690
45歳〜720

本サイトの推定基準値です。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月24日公表)の「ソフトウェア作成者」の統計値をもとに、「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与」で算出し、10万円単位に丸めています。

2年目が含まれる22〜25歳の相場は400万円です。ここには経験の浅い層もベテランの入口も混ざるため、2年目個人の実感としては「400万円に届いていればおおむね相場どおり、大きく下回るなら理由を確認したい水準」と読むのが妥当です。なお、エンジニア全体では、厚生労働省job tag(システムエンジニア(受託開発))で平均年収578.5万円(平均年齢37.1歳)・有効求人倍率2.57倍と、若い平均年齢で高水準・売り手市場であることが確認できます。

出典: 厚生労働省job tag「システムエンジニア(受託開発)」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/312 (令和7年賃金構造基本統計調査/令和6年度ハローワーク求人統計より)。上の表(ソフトウェア作成者)とは職種区分・算出方法が異なります。

なぜ2年目から差がつき始めるのか

1年目はどの会社でも「教育期間」のため給与差は小さめですが、2年目からは働く場所のビジネスモデルの差が年収に反映され始めます。

  • SES(客先常駐): 会社の売上が「単価×稼働」で決まる構造のため、単価の低い案件にいる間は昇給の原資が生まれにくい傾向があります。2年目でどんな案件・工程に入れているかが分かれ目です。
  • 受託開発: プロジェクトの規模・役割の広がりが評価に直結しやすい構造です。設計やレビューまで任され始めているかがポイントになります。
  • 自社開発: 事業の成長と評価制度に連動します。同じ2年目でも、事業の伸びている会社とそうでない会社で昇給幅が変わりやすい傾向があります。

上の相場表をもう一度見てください。22〜25歳の400万円から26〜29歳の490万円へ、統計上は4年ほどで約90万円伸びる職種です。この伸びしろを実際に取り込めるかどうかは、2年目〜3年目にどんな経験を積める環境にいるかで大きく変わります。いまの年収額だけでなく「この会社で3年後に何をしていそうか」を評価軸に加えるのが、この時期の重要な視点です。

2年目の転職は早い?の判断基準

結論から言うと、2年目での転職は「早すぎる」とは言えません。有効求人倍率2.57倍の売り手市場で、実務経験1年以上を応募条件とする求人は多数あります。一方で、経験の浅い転職には注意点もあります。判断基準を挙げます。

  • 転職を考えてよいサイン: 昇給テーブルや評価基準が説明されない/単純作業・テスト工程だけが続き設計に関われる見通しがない/相場と比べて明確に低く、その差の説明がない。
  • もう少し待つ選択が合理的なサイン: 半年〜1年以内に工程や役割が広がる具体的な見通しがある/教育投資(研修・資格支援)を受けている最中である。
  • どちらの場合もやるべきこと: 実績の記録(担当した機能・規模・改善内容)を残し、市場の相場を定期的に確認しておくこと。

2年目から年収を上げる3つの行動

  • ① 実績を数字で言語化する: 「◯人規模のチームで◯◯機能を担当」「処理時間を◯%短縮」など、規模と結果を記録します。2年目の転職・評価面談は、この言語化の質でほぼ決まります。
  • ② 社内の昇給ルールを確認する: 次の等級に上がる条件・昇給幅を人事制度で確認します。ルールが不透明な会社は、頑張りが年収に変換されにくい環境である可能性があります。
  • ③ 市場との差分を定点観測する: 半年に一度、相場と自分の年収を見比べます。差が開き続けるようなら、環境を変える検討材料になります。

転職を具体的に考える場合は、エンジニアの転職市場に詳しいエージェントに、いまの経験でどんな求人があるかを聞いてみるのが早道です。応募の義務はなく、相場観の確認だけでも使えます。

まとめ

エンジニア2年目の年収は、統計上は22〜25歳相場の400万円が目安です。2年目は働く場所のビジネスモデルの差が年収に出始める時期であり、26〜29歳で490万円へ伸びる統計上の伸びしろを取り込める環境かどうかが本題になります。まず実績の言語化と相場の確認から始めて、環境を変えるかどうかは数字で判断してください。

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出典・注意事項

本記事の統計数値の出典: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月24日公表)。 金額は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与」による推定で、10万円単位に丸めています。

掲載内容は一般的な傾向の解説であり、個別の年収や転職結果を保証するものではありません。 企業規模・地域・雇用形態・職務内容などにより大きく変わります。

算出手順の詳細は 算出方法と出典 をご覧ください。